胸腺腫はガンですか?①

胸腺腫

胸腺腫とはどんな病気?

結論から言えば、私はガンではありません。

ただ、それでもかなり厄介な病気にかかっています。

少し考えてみてほしいのですが、皆さんが体調不良で病院に行き、医者からこう告げられたとします。

「ガンです。余命は3年です」

「ガンではありませんが、余命は1年です」
(※私が余命宣告を受けたわけではありません)

どちらが良いですか?

多くの人が、3年の方が良いと思うでしょう。

私が罹患している「胸腺腫」は、20万人に1人の病気だと言われています。これは一体どんな病気なのでしょうか。

実は、「胸腺腫」とは別に「胸腺がん」という病気もあります。これは100万人に1人という超レアな病気です。

そのため、「胸腺腫」はしばしば「胸腺がん」の軽度版のように思われがちです。実際、私自身もそう思っていました。

「あ、ガンじゃないんだ、ラッキー!」と。

しかし、今ではその考えが間違いだったことを痛感しています。

ネットで「胸腺腫」を調べると、5年生存率が非常に高いことがわかります。さらに「胸腺腫」と「胸腺がん」の違いとして、胸腺腫は遠隔転移をしないことが挙げられます。そして、この病気は腫瘍がゆっくりと大きくなるのが特徴です。

以前は「胸腺腫」もガン扱いされていましたが、こうした特徴からガンのカテゴリーから外されたのでしょう。

私はこれらの情報をインターネットで調べました(^^)/。

ただ、ネットの情報には危険が伴います(と、ネットに記事を書いていますが)。

私は「胸腺腫」の腫瘍摘出手術をこれまでに2回受けましたが、胸膜播種が起こっているため、もう手術はできないと主治医に言われています。残された治療法は放射線治療か抗がん剤治療しかありません。

決して簡単な病気ではありません。

ここからは、私が「胸腺腫」という病気のブログを書こうと思った理由についてお話しします。

その理由はシンプルで、同じ病気で苦しむ人を1人でも減らしたいからです。

「胸腺腫」は20万人に1人の病気です。日本全国でも患者は200人ほどしかいないでしょう。

仮に、全ての「胸腺腫」患者が私のブログを読んでくれたとしても、最大で200人です。

それでも良いんです。自分と同じような苦しみを味わう人をもう見たくない。それだけです。