胸腺腫とはどんな病気?
結論から言えば、私はガンではありません。
ただ、それでもかなり厄介な病気にかかっています。
少し考えてみてほしいのですが、皆さんが体調不良で病院に行き、医者からこう告げられたとします。
「ガンです。余命は3年です」
「ガンではありませんが、余命は1年です」
(※私が余命宣告を受けたわけではありません)
どちらが良いですか?
多くの人が、3年の方が良いと思うでしょう。
私が罹患している「胸腺腫」は、20万人に1人の病気だと言われています。これは一体どんな病気なのでしょうか。
実は、「胸腺腫」とは別に「胸腺がん」という病気もあります。これは100万人に1人という超レアな病気です。
そのため、「胸腺腫」はしばしば「胸腺がん」の軽度版のように思われがちです。実際、私自身もそう思っていました。
「あ、ガンじゃないんだ、ラッキー!」と。
しかし、今ではその考えが間違いだったことを痛感しています。
ネットで「胸腺腫」を調べると、5年生存率が非常に高いことがわかります。さらに「胸腺腫」と「胸腺がん」の違いとして、胸腺腫は遠隔転移をしないことが挙げられます。そして、この病気は腫瘍がゆっくりと大きくなるのが特徴です。
以前は「胸腺腫」もガン扱いされていましたが、こうした特徴からガンのカテゴリーから外されたのでしょう。
私はこれらの情報をインターネットで調べました(^^)/。
ただ、ネットの情報には危険が伴います(と、ネットに記事を書いていますが)。
私は「胸腺腫」の腫瘍摘出手術をこれまでに2回受けましたが、胸膜播種が起こっているため、もう手術はできないと主治医に言われています。残された治療法は放射線治療か抗がん剤治療しかありません。
決して簡単な病気ではありません。
ここからは、私が「胸腺腫」という病気のブログを書こうと思った理由についてお話しします。
その理由はシンプルで、同じ病気で苦しむ人を1人でも減らしたいからです。
「胸腺腫」は20万人に1人の病気です。日本全国でも患者は200人ほどしかいないでしょう。
仮に、全ての「胸腺腫」患者が私のブログを読んでくれたとしても、最大で200人です。
それでも良いんです。自分と同じような苦しみを味わう人をもう見たくない。それだけです。